新工場見学からの~ブランディング考察

scylt/ 7月 8, 2017/ よもやま/ 0 comments

今シーズンの商品を量産化するべく、とある工場さんのアトリエに訪問させて頂き、社長にお話を聞かせて頂きました

場所が町田と言うとこで、実家に近く馴染みある土地柄の為、親近感を勝手に感じ、また営業スタッフの方に社長の服への情熱やキャリア・シャツ縫製の「こだわり」の一端を聞かせて頂いていたので、非常に 楽しみにしておりました。

14994582899100お会いして、話を聞かせて頂くと期待通りでした。

社長は、まずご自分のお仕事のスタンンスとして、単なる縫製の下請けをするのではなく、依頼してきたそのブランドに積極的にかかわるような提案やアドバイス、それは縫製という製品の技術的なことだけではなく、そのメーカーのブランディングに関わるような根本的な課題に関わるような所まで意見できる、そういう信頼関係を築く事を大切にされていました。

ご自身もブランドを立ち上げ、運営をされているが故、依頼してきたメーカーの展開するブランディングに外から冷静に分析し、アドバイスする事が出来るというスーパーな工場さんです。工場さんというより、デザイン・コンサル提案も出来るのでスーパーなODM(Original Design Manufacturing)という事でしょう。

「売れなければ、続けられない」

これは、どの世界のメーカー・ブランドが抱える、逃れよう無い事実ですから、そこに対して、外部からも刺激を入れていく事により、本業である縫製業に継続的に仕事を確保できると。ブランドが潰れてしまっては、元も子も無い訳ですから。

中には、こうした縫製以外の事に対するアドバイスなどを嫌がるタイプの人もいるかもしれません。

ただ、社長さんからすれば、町田のアトリエと福島に自社工場を持ち、複数の社員を抱えている訳で、仕事を継続的に彼らに提供していかなければいけないという責任があります。であれば、メーカーしっかり売ってくれよ!=売れる商品作ろうよ!=一言言わせてよ!と、その超積極的なスタンスを生み出し、またそれによって、メーカーからも確固たる信頼を寄せられているんだろうと感じました。14994582899631

僕自身も、社長の経験則から、いろいろとアドバイスを頂きました。大きく言えば「ブランディング」という事になります。

突っ込んで言えば、「商品」と「価格」のバランスになります。「商品」はオリジナリティと品質、「価格」は「ターゲットに対する折り合い」と言えます。

現市場において、消費者(どこかしらのゾーン)に売れやすい「価格」、卸のお店が「新規」で取り扱いうるプライスレンジ、それに対して、このブランドが持っている魅力がリーズナブルに提供できているか?

メーカーサイドからすれば

自分の中でこだわっている所のポイント=自分が思っているブランドの「強み」にしたい訴求ポイント と 外が見る自分のブランドの「世界観」や「強み」は、「品質」において合致しているのか? また、それを求める客層に対して、「価格」において合致しているのか?

両者の合致が無ければ、「売れる」ブランドにはならないと。そういう点を示唆して頂いたような次第です

そもそも最近小生が、まさに考えていたテーマであり、やっぱそうだよな・・と納得できるところが多分にあり、と、それでも・・という所と、改めて突き付けられた命題がさらにはっきりと浮かび上がりました。

う~ん、ブランディングは難しい・・。

ていうか、当たりまえ・・

そんなこんなで1時間30もお付き合いいただき、自分の中で再度scyltを見つめなおす良い機会を頂きました。

町田にある「ふくろうカフェ」に行きたかったものの、時間が無くなり、次回に持ち越し・・今度こそと心に誓い帰路を急ぐ小生でした。。

 

 

 

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