今後のアパレル~zozosuitを考える~

scylt/ 2月 28, 2018/ よもやま/ 0 comments

今回はアパレル産業に関して、思う所を徒然。

アパレル業界を分析するときに

その歴史を紐解けば

オーダーメイド→既製服→デザイナーズ・カジュアルファッション→SPA→ファストファッション

こうした大きな流れがありますが、

直近になって、更に新しい次の動きがうまれつつあります

それは「マスカスタマイゼーション」です

マスカスタマイゼーションは、マス=一般消費者 ×カスタマイゼーション=個別のカスタム、言い換えれば、消費者一人一人に、パターンオーダー商品が提供されるサービスのこと

それは

オーダーメイドから始まっている洋服の歴史が、現代のIT技術革新の土台の上で、もう一度オーダーメイドに戻ってきた事を意味します

これにより

消費者にとっては、既製服では我慢するしかなかった「サイズ」問題を解消し、一方、メーカーにとっては、悩みの種である「在庫リスク」を解消する(それにより価格を抑えることもできる)という、両者にとって、嬉しい方程式が成り立ちます。

今後要注目のこの「マスカスタマイゼーション」、勿論、一夕一朝に出来上がったものではありません

ウェアの業界では、今流行りのパターンオーダースーツなど、カスタマイゼーションに対応する生産体制の整備は進んでおりました。

限られた工場ではありますが、オーダースーツやシャツを日産200~300枚縫えるキャパのあるところが幾つかありますし、中国にも日本と同じレベルもしくはそれ以上の技術を持った工場が存在します。

そういった生産ノウハウの蓄積はすでに確立されていました・・・・が、それでも市場におけるオーダーの割合が、今まで急激に伸びることはありませんでした。事実その規模は全体の5%に満たない所で、まだまだ超マイノリティと言えます。

では、生産できる背景があるのに、なぜ伸びなかったのか・・・?

答えは、

その「生産」の手前、消費者がオーダーを選ぶ際の「サイズを図る方法」が、マス化出来なかったからです。

オーダーメイドの前提は、「体のサイズを測る事」、その方法は今までお店に行って測ってもらうか、自分で測るか、どちらかしか選択肢がありませんでした。

それは一般消費者にとって、高いハードルだったわけです

実はこれまでも、そうした状況を打破すべく新しい試みも幾つか現れてもいました

はがきやCDなどを手に持って撮影し、計算によって体の寸法を割り出すソフトは10数年前に開発されていましたし、最新では、試着室サイズの3Dスキャナーで、ボディを採寸できる方法も出てきました。

しかしどちらも、マスを網羅しうる汎用性には欠けるものです。

そこに、zozotown が、全てのサイズを数値化できるzozoスーツを開発し、それを無料で提供するという、圧倒的な方法を示したわけです

現在、zozoブランドはこのサービスを パンツとTシャツの2型から(しかも圧倒的な低価格:Tシャツ1200円 パンツ3800円で始めております。アイテムをある程度絞ることは、生産効率化の必然かと思われますが、今後徐々にそのアイテムは広がっていく事でしょう

またzozoは、この数値をプラットフォームにしたビジネスを、同時にBtoBで始めており、(どちらがメインでどちらがサブなのか?)ウェアをより低価格で提供できうる一因は、ここにもあるのでしょう

前澤社長の言う「全世界の全世帯の洋服ダンスにzozosuitを」という壮大な取り組みは、アパレル業界、もしくは社会全体への大きな「挑戦」になると思いますが、

実現可能に思わせる方法論の提案こそ、まさに前澤社長の真骨頂というところなのでしょう。

今後のアパレルメーカ、そして自分自身にとっても衝撃的だった、このzozsuitの発表。

自分自身はデザイナーズ×オーダーサービスを一つの差別化としてうちだしてきましたが、オーダーというサービスの価値以上に、やはりあくまで、×デザイナーとしてのコンテンツをより磨いていくしかないな・・と。

思った次第でした。

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